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みなさんは化粧品に「鉱物油フリー」や「無鉱物油」と書いているのを見たことがありますか?
「無鉱物油」「鉱物油フリー」と書いてあるだけで、鉱物油(ミネラルオイル)は悪いものと感じますよね。
今回は「鉱物油フリー」について、配合されているメリットとデメリットを知ってもらう事でより自分にあった化粧品選びの参考になればと思います。

鉱物油とは一体なに?

鉱物油は英語で「mineral oil(ミネラルオイル)」です。このミネラルとは栄養素としてのミネラルではなく単純に「鉱物」と言う事をさしています。鉱物油は石油を原料として合成・精製された油成分のことを言います。石油は琥珀や石炭と同じように、大昔の生物が長い時間をかけて地中で変化した自然由来の油と言えます。
化粧品では「ワセリン」が代表的な成分です。この成分は不純物が含まれておらず酸化もしない為、肌への刺激が少なく、医療でも多く使われています
では、医療で使われている鉱物油はなぜ肌に悪いイメージがあるのでしょうか?

鉱物油がお肌に及ぼす影響

鉱物油を使うと肌トラブルを引き起こすと懸念されるようになった原因の1つに「油焼けをおこしてしまう可能性がある」ということです。これは鉱物油を塗ると紫外線の影響を受けやすくなり色素沈着の原因になっていました。
しかし、鉱物油が直接の原因ではありませんでした。そこに含まれる不純物が原因だったのです。1970年代までは鉱物油の精製技術がまだまだ発達しておらず、不純物が混ざった状態の鉱物油が市場に出回りました
現在では精製技術も非常に高くなり検査基準も高くなりましたのでその心配はなくなりました。

植物性油と鉱物油の違い

同じ油でも植物性油と鉱物油では特長が異なりますので違いを見ていきましょう。

■植物油
植物油の栄養価は石油からつくられる鉱物油より格段に高く、お肌への親和性が高いので植物油の方が優れています。
しかし、植物油のデメリットは酸化しやすいことです。酸化したオイルはシミ色素沈着の原因にもなりますので、開封後はすぐに使いきる方が良いでしょう。

■鉱物油
鉱物油は酸化しないという特徴がある為長期保存に向いている保湿成分です。鉱物油は油性が高いのでクレンジングオイルや乳液に使用されていることが多いです。
ただ、鉱物油そのものはまったくお肌に浸透する事はありません。お肌に油膜を作って乾燥から保護してくれる働きが優れているだけなのです。でも、逆に単純に保湿だけしたい場合は重宝される成分でもあります。
肌なじみがないので中には油膜の感触の使用感が気になるという方もいらっしゃいます。鉱物油を使用していないものをご使用したい方は、バイタルエナジーホワイトニングC+のシリーズがおすすめです。

 

 

 

 

医療現場でも使われている鉱物油

皮膚科で切り傷の止血や皮膚炎の時に良く使用されるワセリンは鉱物油です。肌表面に膜を作り、外部刺激から皮膚を守ることが目的であれば最も安全性の高い油と言えます。
ですから、鉱物油がお肌に悪いという事は一概には言えないのではないでしょうか。
単純に石油由来の成分だからお肌に悪いのではなく、本当は鉱物油以外の成分もお肌に合うのかどうかの方が大切です。

いかがでしたか?「鉱物油フリー」「無鉱物油」とお肌に良いイメージだけで商品を選ぶのではなく、配合成分を確認しながら化粧品を選びましょう。

まとめ 無添加のメリット・デメリット

一概に無添加やオーガニック製品=良いという風に決めつけるのではなく、ご自身のお肌に合ったものを使うことが大切です。
メイコー化粧品では様々なシリーズの基礎化粧品を取り扱っております。男性向けのスキンケア商品もございますので、この機会にぜひご覧ください。

「無添加のメリット・デメリット(パラベン編)」のコラムも化粧品選びの参考にしてくださいね。

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