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大きく口を開けてあくびをする姿は小さな子どもやペットなら癒されますが、大人になると人前ではちょっと失礼にも映りますね。
退屈しているサインのようで、グッと飲み込んでしまう時もあります。

仕事中や誰かと一緒に過ごしている時はこっそりと見えないようにあくびをしますが、目に浮かんだ涙で簡単に見抜かれてしまうんですよね。
「眠いの?」「つまらなかった?」などとお互いに気まずい空気になってしまいます。

でもあくびは十分に睡眠がとれている時でさえ不意をついて出てしまいますね。
あくびの原因は眠気だけではありません。
実はまだあくびについて解明されていないことも多く、人体のミステリーのひとつでもあるんです。

どうやら脳の働きと関係が深いようなんですが、未だ仮説の域から脱せないいくつかの原因が挙げられています。

あくびの原因とは?

あくびが出る時を思い返すと、眠くなった時、疲れが溜まった時、退屈を感じた時や空気が悪いと感じるような場面に多いですね。
こういった状況に反応して脳にたくさんの新鮮な空気を送り込んで、活性化させていると考えられています。

確かに何かに集中して取り組んでいる時や、楽しくて時間があっという間に過ぎていくような場面であくびは出ませんよね。

脳の働きが鈍くなっている時にあくびが出ると予測されています。

具体的な例を挙げてみましょう。

■体温を調節するため

大きな呼吸をすると体内よりも低い温度の空気がたくさん取り込まれ、脳の温度が0.3℃ほど下がると検証されています。
必要以上に体温が上がってしまった時にあくびが出るんですね。

■脳を刺激するため

眠くなったり退屈な時間を過ごした時にあくびによって脳を刺激していると考えられています。
大量の空気だけでなく、普段使わない顔の筋肉を動かすため少しスッキリした気分になりますね。

■ストレスへの対処

緊張が続く状態の時にあくびが出るケースもありますね。
緊張によって筋肉が固まり血流も悪くなってしまうことから、あくびをしてリラックスできるように身体が反応していると考えられます。

あくびをすると涙が出るのはなぜ?

あくびをする時は大きく口を開けて同時に顔中の筋肉が伸び縮みをします。
目は自然とつむってしまいますね。
この時目の上にある涙腺が押し付けられている状態になります。
ギューっと伸びて縮んだ時に目に涙が溢れているという訳です。

あくびを止める方法

あくびは生理現象とは言っても、やっぱりマイナスなイメージが強いですよね。
大事な場面ではあくびをしたくありませんから、前もってあくびを止める方法を試してみると落ち着きますよ。
あくびをしないようにと妙に意識が高くなってしまうと、逆に緊張状態となりあくびが出やすくなってしまいますから注意が必要です。

■深呼吸をする

あくびが出てはいけないような場面の前に大きく深呼吸をしておくと、脳に先回りして刺激が加わりますから、その後あくびが出にくくなります。

■上唇をなめる

何だか迷信めいたやり方ですが、江戸時代から語り継がれる方法です。唇への刺激が関係あるのかもしれませんね。
効果があるか試してみても損はないと思います。

■ハンドマッサージ

小指の爪の外側を指で挟むようにして押すとあくびが止められると言われています。
これも外的な刺激による止め方なので個人差があるかもしれませんが、手元だけで出来るマッサージですから目立たずに実行できますね。

 

 

職場や人前では滅多に堂々とあくびは出来ませんが、本当は身体の生理的な反応ですから、自宅にいる時は身体ごと思い切り伸びて大きくあくびをしたいですね。

目に涙が溜まるのも現代人の疲れた目には一石二鳥なのかもしれません。

オンとオフで切り替えて、ここぞという場面ではあくびが抑えられると安心ですね。
いつでも深呼吸をして新鮮な空気で体を満たすようにしましょう。

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